お金を貸した末路

 今回はお金を貸した末路について話していきます。

 大学時代の親しい友人から「5万貸してほしい」と頼まれました。5年の付き合いもあり返済期限を決めた上で貸しました。しかし期限が過ぎても返ってこず、連絡しても音沙汰なしでした。そのまま着服、あるいは家計が厳しいのか心配でした。ここで友人の彼女に連絡してみると貸し借りの話は初耳だということでした。それに同棲していたはずもトラブル続きで別居中だということでした。それから彼女経由で話を通したおかげで結果的に返金されて友人にも連絡が取れました。

 一件落着かと思い、友人から誘いを受けて食事に行くことにしました。その時は学生時代の思い出話を振り返ったりしていつもの二人でした。しかし会ってから数日後、今度は引っ越し費用のために5万貸してほしいと言われました。その時、私は賭けに出ました。この5万で5年間築いた信頼関係を売るかと。結果は返済されませんでした。問いただしてみると車のローンで支払いに余裕がない、持病で余命宣告されて窮地に追いやられている、彼女が浮気したから今線路の上にいるなどとかなり重い言い訳をされました。その後友人は彼女と結婚して子供も授かっています。

 最後に元をいうとお金を貸すこと自体、あげるに等しいので文句はありません。ただ言えるのは金と欲にまみれると友情とか人間関係を軽々と裏切るもんですね。唯一の成果としてはそんな友人と縁を切れたことでしょうかね。